創業享保7年(1722年)、御所ゆかりの「生間(いかま)流式庖丁」とともに有職料理を受け継ぐ料亭は西陣の一角にひっそり暖簾を上げている。
式庖丁は、食材に手を触れず、庖丁刀と俎箸(まなばし)で切り分け、めでたい形に盛り付ける儀式。当主の小西重義さんは生間流29代家元にあたる。伝統を踏まえ今日風にアレンジした有職料理(写真は「嶋台」)だけでなく、京料理もおすすめしたい。お昼の「竹籠弁当」なら、ミニ懐石のようなコースを座敷でいただける。猪熊通から黒門通に及ぶ築百年の建家は緑深い庭と融合して、清しい座敷に苔むした蹲踞(つくばい)が景を添える。
茶花は若主人が育て活けたもの。ひたすら「もてなし」の極致を追求して今がある。
インフォメーション
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京都で磨き上げられたお料理を座敷の柔らかい光の中でいただくのはまた格別だ。
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有職料理の盛り付けの端麗さ、奥深い味わいは京料理に受け継がれている。
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有職料理、京料理を点心風にした「竹籠弁当」にも、旬の食材がふんだんに盛り込まれている。
基本情報
名称 | 有職料理 萬亀樓 | フリガナ | ユウソクリョウリ マンカメロウ |
住所 | 京都市上京区猪熊通出水上ル蛭子町387 | TEL | 075-441-5020 |
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その他詳細
営業時間 | 12時~20時 入店~19時半 | 定休日 | 月1回(不定休) |
駐車場 | 5台 | 座席 | ~60名様 座敷7室(2~40名様 椅子席も可能) |