「麦飯とろろ汁」を名物とする『山ばな平八茶屋』は、天正年間(1576年)に小浜へ抜ける若狭街道の茶屋として発祥した。〝麦飯茶屋〟と親しまれ、幕末には岩倉具視をはじめとする勤王の志士が集う場になった。築200年を超える母屋の柱には新撰組のつけた刀傷が残っている。夏目漱石が正岡子規と遊んだのは百数十年前のこと。子規を偲び、高浜虚子とともに再訪した時のことは、小説『虞美人草』に描かれている。高野川の畔、比叡山を望む洛北の地、騎牛門をくぐると約800坪の庭が拡がる。かま風呂を楽しみ、川音を耳に懐石料理をいただくのはまた格別。鄙(ひな)の風情にひたり、至福のひとときを過ごした人は数知れない。
インフォメーション
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ぐじ(甘鯛)をはじめ、日本海で獲れる旬の魚を中心とした「若狭懐石」は人気メニュー。
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懐石料理に添えられる名物「麦飯とろろ汁」。丹波産のつくね芋は純白できめ細かく、粘りが強い。
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写真は「麦飯とろろ膳」。二段重ねのお弁当に麦飯とろろ汁、小吸物など。造り、焼物、揚物付もある。
基本情報
名称 | 山ばな 平八茶屋 | フリガナ | ヤマバナ ヘイハチヂャヤ |
住所 | 京都市左京区山端川岸町8-1 | TEL | 075-781-5008 |
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その他詳細
営業時間 | 11時半~15時(L.O.14時) 11時半~21時半(L.O.19時) |
定休日 | 水曜日 |
駐車場 | 10台 | 座席 | ~170名様 座敷10室(2~20名様)/広間2室(20~80名様)いす席可 |
利用料金 | かま風呂1,050円(かま風呂のみの利用は不可) |