寛政3年(1791年)創業の『松本酒造』。
かつて京都には数多くの酒蔵があったが、江戸時代から変わらず続いているのはここを含めて3軒だけだという。その歴史の重みはたしかな技術として継承され、今では杜氏を育てるシステムができているそうだ。さらに松本酒造では、原料米として兵庫の「山田錦」や北陸の「五百万石」などを現地の農家と契約して調達。水は同社の敷地内に湧く伏見桃山の名水を使用している。まさに人、物、設備と三拍子そろった酒造りの現場から送り出される銘酒は、コクのある上品な味に仕上がっている。
また、経済産業省の「近代化産業遺産」に認定された仕込み蔵や八角赤レンガ煙突など歴史的な建物も必見だ。
インフォメーション
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銘酒「桃の滴」。命名の由来は芭蕉が伏見桃山で詠んだ「我が衣(きぬ)にふしみの桃の雫(しずく)せよ」の句にあやかった。純米大吟醸は播磨産「山田錦」を、純米吟醸は北陸産「五百万石」を原料にした豊かな味わい。
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大正11年(1922年)に建てられた酒蔵と赤レンガの煙突は平成19年(2007年)に経済産業省の「近代化産業遺跡」に認定された。近くの川の土手に咲く一面の菜の花は「燃えよ剣」や「必殺仕事人」などの時代劇の撮影地として使われた。
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「呑足味知」(のみたりてあじをしる)の名の通り、呑んだあとにおいしさが口に広がるのが、松本酒造の酒。味の秘訣は「原料に勝る技術なし」。厳選された原料を使い、鍛え上げた杜氏の技が生きているからに違いない。
基本情報
名称 | 松本酒造 | フリガナ | マツモトシュゾウ |
住所 | 京都市伏見区横大路三栖大黒町7 | TEL | 075-611-1238 |
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その他詳細
営業時間 | 8時~17時 | 定休日 | 土日祝・お盆・年末年始 |
駐車場 | 5台 |