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京都NAVI PRESS
復興の花、咲かせて 醍醐桜を宮古に植樹
日 時:2012年05月28日
東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県宮古市で27日、醍醐寺(京都市伏見区)が豊臣秀吉ゆかりの「醍醐桜」を植樹した。仲田順和(じゅんな)座主(78)たちが、仮設住宅のそばなど3カ所に8本を植え、犠牲者の鎮魂と被災地の復興を祈った。
醍醐桜は、1596年に京都で起きた慶長伏見地震の2年後に、秀吉が「醍醐の花見」を催し、めでた桜の子孫にあたる。寺は「鎮魂と復興の象徴になれば」と、三宝院のシダレザクラのクローンを含む苗木を現地に寄贈をすることにした。
植樹式は、約千人が入居する仮設住宅があるグリーンピア三陸みやこや、巨大防潮堤がある田老地域の市田老総合事務所、桜の名所で知られる臼木山で行われた。仲田座主をはじめ、醍醐寺や宮古市の山本正徳市長ら約100人が出席し、読経に続いて高さ3~4メートルに育ったシダレザクラやヤマザクラの苗木の根元に土をかけ「復興を見守る花を咲かせてほしい」と祈った。
田老地域の自宅が津波被害を受けた林本そのさん(73)は、植樹を見守り「京都のお寺がこの地で(植樹を)やっていただいたのはすごいこと。これから良いことがあれば」と手を合わせていた。
このあと、景勝地で知られる宮古市の浄土ケ浜で柴燈(さいとう)護摩法要も営まれた。
(記事=京都新聞から)
住所 | 〒601-1325 京都市伏見区醍醐東大路町22 |