昭和の初め、板前割烹の先駆けとして名を馳せた栗栖熊三郎。
『たん熊北店』3代目・栗栖正博さんはその孫として熱き心と技を受け継いできた。
写真は春の特別料理として供される「硯蓋」。山海の幸を選りすぐり、江戸時代の口取りとして宴の席を彩った「硯蓋」を甦らせた。春のご馳走といえば桜鯛の白子に桜の葉すし。土筆や菜花は芽吹きの香りに満ち、蛤の蒔絵に箔引きの貝蛤があでやかさを添える。豆腐や湯葉、味噌醤油は言うに及ばず、畑で育つ野菜から、漆器、陶器に至るまでその作り手と心を通わせ、今このときを描き出す。
包丁一筋、研ぎ澄ませた技と柔軟な感性で食通をうならせる「味の芸術」を堪能したい。
インフォメーション
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昭和3年、『たん熊』初代・栗栖熊三郎がここに暖簾を上げて以来、多くの文人墨客を魅了してきた。
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写真は「焼き筍・鱒の幽庵焼・ぐじの唐炭焼」。塚原の白子筍ならではの香りと旨み、歯切れの良い食感が魅力。
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名物「丸鍋」は赤楽鍋で。夏は、鱧のだしで鱧とフカヒレ、鮑を煮込んだ「贅沢鍋」の隠れメニューも人気。
基本情報
名称 | 京料理 たん熊北店 本店 | フリガナ | タンクマキタミセ ホンテン |
住所 | 京都市中京区西木屋町四条上紙屋町355番地 | TEL | 075-221-6990 |
その他詳細
営業時間 | 12時~L.O.14時/17時~22時 L.O.20時半 | 定休日 | 不定休 |
駐車場 | なし | 座席 | カウンター10名様/座敷6室(2~25名様)2階貸切50名様 |
その他写真一覧
マップ&アクセス
■アクセス
・阪急「河原町駅」下車 徒歩3分
・京阪「祇園四条駅」下車 徒歩4分