元禄2(1689)年創業の京うちわの老舗。以来300余年、うちわの骨となる竹の加工から紙の張り合わせ、仕上げまで、すべての作業工程において伝統技法を駆使し、職人による手作業で作り上げている。竹は丹波の4~5年もの、紙は越前・八尾(やつお)の手漉き楮(こうぞ)紙を、柄の部分は栂(とが)・杉材を用いるなど、国内産の材料にもこだわっている。職人の熟練された技が織り込まれた阿以波のうちわのなかでも、とりわけ透かしの入った「透かし団扇」は、美しさ、涼やかさとともに京うちわの中でも最高級に位置づけられている。また、現当主である十代目が「木版うちわ」の復刻版の創作にも着手し、2,940円~と手に取りやすい価格で提供している。「うちわを玄関にさりげなく飾ることは、訪れたお客様に対するおもてなしの心に通じます。日々の暮らしに、京うちわの優雅な趣を添えていただければ」と十代目。格式ある京うちわの魅力を生活にさりげなく取り入れてみてはいかが?
インフォメーション
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同店のうちわを買うためだけに、遠方から京都に訪れるお客もあるという。
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家の玄関や部屋にさりげなく京うちわを飾ることで、工芸品としての魅力を楽しむこともできる。
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特大型うちわ「清流」¥105,000
基本情報
名称 | 京うちわ 阿以波 | フリガナ | キョウウチワ アイバ |
住所 | 京都市中京区柳馬場通六角下ル | TEL | 075-221-1460 |
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その他詳細
営業時間 | 9時~18時(土曜日は12時まで) | 定休日 | 日曜日・祝日(4月~7月は18時まで無休営業) |
備考 | うちわの起源は古く、5~6世紀ごろには中国から日本に伝えられたとされている。 神事や祭礼などにも用いられたほか、貴族が顔の前にかざしたり、時の権力者への献上品とされてきた。 江戸時代には、土産物や贈答品、縁日の縁起物としてのうちわも誕生し、いまでも贈答用として親しまれている。 |