創業300年の老舗で求める香り高い「黒七味」、原了郭

創業は元禄16年（1703年）、門外不出の製法を守り抜く老舗。名物「黒七味」は、一般の七味と同じ材料を用いているが、手揉みで仕上げているため濃い茶褐色でしっとりとした質感。立ち上がる香りと深みのある味わいが特徴で、麺類、鍋物などの和食だけでなくムニエルやフライといった洋食とも好相性。また、創業当時より受け継がれている「御香煎（おこうせん）」は、古くより公卿や宮家、茶人、文人墨客といった風流人に愛され、明治から大正期は宮内省御用品とされた逸品。自宅用はもちろん、贈答品としても喜ばれるだろう。