ジョルジュ・ド・ベリオ(1828-1894)は、ボッティチェリやフラゴナールのほか、19世紀のドラクロワ、バルビゾン派の作品も収集していましたが、彼の名を収集家として著名なものとしたのは、まだ評価の定まらない初期の印象派の作品を積極的に評価した点にあります。彼はモネら、印象派の画家たちの友人であり医師で、ときには経済的な支援のために彼らの作品を購入していました。1877年に《ヨーロッパ橋、サン=ラザール駅》を300フラン、1878年の競売で、《印象、日の出》を210フランで入手します。その後も、モネだけでなくルノワールやピサロらの作品を収集し、印象派コレクションを充実させていきました。彼の死後、作品を相続した娘ヴィクトリーヌは、1940年、このうち11点をマルモッタン・モネ美術館に寄贈します。これらの作品は、同館の印象派コレクションの基礎となりました。
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- モネ展-「印象、日の出」から「睡蓮」まで-
グルメ
印象派の巨匠として絶大な人気を誇るクロード・モネ(1840-1926)は、生前成功した画家で、特に晩年の作品の多くを最後まで手元に残しました。モネの死後、それらはパリのマルモッタン・モネ美術館に遺贈され、同館は世界でも有数のモネ作品を所蔵する美術館となりました。本展ではモネのプライベートコレクションを中心に、モネが10代で描いたカリカチュア(風刺画)や、モネの代名詞ともいえる《睡蓮》の連作、さらに晩年に白内障を患ってからも精力的に描き続けた《日本の橋》など約90点をご紹介します。
会期 | 2016年3月1日(火)~5月8日(日) |
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会場 | 京都市美術館 |
開館時間 | 9:00~17:00 3月18日(金)~20日(日)・5月3日(火・祝)~8日(日)は19:00まで開館。 ※入館は閉館の30分前まで |
休館日 | 月曜日(ただし3月21日は開館) |
入場料 | [当日] 一般1,600円、高大生1,100円、小中生600円 [前売・団体] 一般1,400円、高大生900円、小中生400円 ※団体は20人以上。 ※障害者手帳等を提示の方は無料。 ※京都市内の小中生は土日祝無料。 ※お得な2枚セット券2,400円(会期中2回使用可)1月21日(木)~2月29日(月)期間限定発売。 |
主催 | 京都市美術館(京都市)、マルモッタン・モネ美術館、読売テレビ、読売新聞社 |
後援 | 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本 |
特別協力 | 大成建設 |
協賛 | 第一生命、光村印刷、損保ジャパン日本興亜、ビックカメラ、コジマ、ソフマップ |
協力 | エールフランス航空/KLMオランダ航空、日本通運 |
企画協力 | NTVヨーロッパ |
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記念講演会
●「《印象、日の出》の真実」
3月1日(火)14:00-15:30
講師:マリアンヌ・マチュー(マルモッタン・モネ美術館副館長収蔵品担当)
●「世界でいちばん幸福な場所―ジヴェルニー訪問モネの光を求めて―」
4月17日(日)14:00-15:30
講師:原田マハ(作家) -
展覧会解説講座
●「モネ展のみどころ」
3月12日(土)、4月2日(土)それぞれ14:00-15:00
講師:後藤結美子(京都市美術館主任学芸員)
※いずれも会場は京都市美術館講演室。参加無料。ただし本展入場券(半券可)が必要です。(当日各1時間前より正面玄関付近で整理券配布)
※題目は変更になる場合があります。定員80名